今回はウッドデッキをつかって、満足感が上がる間取りや、設計時のポイントを紹介していきます。
ウッドデッキは、昔から人気の高いエクステリアパーツですが、デメリットも聞くしどうなんだろう?と思っている方も、ウッドデッキを使って素敵なリビングにしてみませんか。
まずはウッドデッキの一般的なメリットとデメリットをご紹介したあと、ウッドデッキと組み合わせたダイシンホームの施工事例を交えながら、設計のポイントを解説していきます。
それでは、今回の記事の要点ポイントです。
・ウッドデッキは、リビングとつながっている第2の屋外空間。季節や天候によっては開放感のある気持ちの良い空間。 ・定期的なメンテナンスが必要なことを、しっかり理解しておきましょう。 ・開け放つことができる面積が大きい窓との組み合わせがオススメ。 ・塀などで外からの視線を遮ることで、プライベート感もアップ。 |
1.ウッドデッキのメリットは「多様に使える空間」
まずはウッドデッキのメリットからみていきましょう。
1-1.第2のリビングとして活用できる
ウッドデッキは1階リビングやダイニングの、掃き出し窓につながるかたちで設置される屋外のテラス空間です。
開口を大きくとった掃き出し窓と組み合わせることで、春や秋口の気候が気持ちのいい季節は第2のリビングとして活用できます。
床面がフラットにつながっていることで、スリッパなどでそのまま屋外に出やすく開放感のある空間を創り出します。
また、ウッドデッキの大きさはアレンジしやすく、家や土地の形状に合わせて設計していきますので予算や要望にも応じやすいので気軽にご相談ください。
1-2.洗濯物を干したりBBQをする場所として使いやすい
2点目は、ウッドデッキの機能的な側面です。
リビングやダイニングとつなげることが多いウッドデッキは、普段は洗濯物を干す場所として最適です。
掃き出し窓をあけてスリッパでそのまま洗濯物を外に干せるので、外の庭にわざわざ干したり、2階のバルコニーにわざわざ持っていく必要もなく、家事動線の観点からも「家事ラク」とも言えます。
外壁に物干し竿を引っ掛けるバーで洗濯物を干すことはできますが、干せる量に限界があります。
ウッドデッキと組み合わせることで、干せる量を多くできますので、お子さんの洗濯物が多い家庭にはピッタリです。
さらにテラス屋根を組み合わせることで、急な雨を防ぐことができますので安心感が増します。
2.ウッドデッキのデメリットはお手入れ
一方で、メンテナンスをメインとしてウッドデッキのデメリットを紹介していきます。
2-1.材質によっては毎年~数年でメンテナンスが必要
ウッドデッキは文字通り木製のタイプと、サッシメーカー等で販売している樹脂製のタイプと大きく2つに分かれます。
木製のタイプの方が本格的で、「おうちアウトドア」を本格的にしたい方は木製のタイプがオススメです。
ただし木製のウッドデッキはメンテナンスが頻繁に必要になってきます。
腐りにくい材質の材木を使用していますが、それでも1年~数年で塗装を行ったり、防蟻処理(シロアリ対策)をする必要があります。
DIYを自分で楽しむ方であればむしろメリットになりますが、メンテナンスの側面を理解して木製ウッドデッキは導入しましょう。
一方、主流になっている樹脂製タイプは比較的メンテナンスの手間は減ります。
素材としてはメーカーやシリーズなどで異なりますが、木質チップと塩ビ系樹脂を混ぜた素材で耐久性が高くなっています。
それでも10年程度で色褪せなどが起きてくるので、塗り替えやメンテナンスが必要な点は変わりないと言えますが、メンテナンスを減らしたい方は樹脂製のタイプがおすすめです。
2-2.雑草対策が必要
ウッドデッキは木製も樹脂製も、中は空洞になっています。
そのため、ウッドデッキの下がコンクリートなどでないと雑草が隙間から生えてくる、といった事態になります。
防草シートを敷いたり、コンクリートを打ったりと様々な対策を同時に考えておくと良いでしょう。
一旦、雑草が生えてしまうとウッドデッキをバラシて雑草対策をするには大変な作業になりますので、あらかじめの対策を相談しておきましょう。
3.ウッドデッキと組み合わせる設計ポイント3つ
それでは、ウッドデッキを最大限に活かすための設計のポイントと、ダイシンホームの施工事例も合わせてみていきましょう。
3-1.開口サイズが大きい窓で開放感UP
ウッドデッキの最大の魅力は、第2のリビングとしての屋内空間とのつながりです。
その魅力を最大限に引き出すため、重要なポイントは開放感のある窓との組み合わせです。
窓は一般的な引き違い窓も、同じサイズの開口でも窓1枚の幅が狭いタイプを選ぶと、フルオープンにした時に開口サイズが大きくなります。
また、ウッドデッキがある窓だけ、開放感の高い窓を導入するのも良いでしょう。
上図は、同じ家でも開口のサイズ、そして横桟やサッシ枠がスマートなタイプの窓を導入した場合との比較です。
右のサッシはウッドデッキに対して大きく広がりがあり、室内空間とのつながりもバッチリです。
窓全てをグレードの高い窓にしてしまうとコストアップにもなってしまうので、このように象徴的な窓にこだわると良いでしょう。
3-2.外からの視線を遮る設計でプライベート感UP
ウッドデッキを設ける際に注意したいこと、2つ目は「外からの視線」です。
天気の良い日は、窓を開けてウッドデッキとのつながりで気持ちの良い空間を創り出したいものです。
しかし、外からの視線(隣地や前面道路など)が気になると、カーテンまではなかなか開けにくい状況になってしまいます。
土地やプランニング設計でうまく回避できれば良いですが、分譲地ではなかなか難しいのが現実ではあります。
そういった場合に、エクステリアの塀や目隠し商品との併用がオススメです。
こちらはYKKAPのホームページの1商品ではありますが、このようにテラス屋根と組み合わせることで隣地との目隠しができます。
こちらの実例はサンルームとウッドデッキの組み合わせですが、格子タイプや開閉ができるルーバータイプなど様々なタイプがありますので、予算や設計に応じてご提案させていただきます。
3-3.テラス屋根との組み合わせは採光調整型がベスト
テラス屋根と組み合わせる場合は、カーテンタイプにすると天候に合わせて開閉ができるためオススメです。
冬季は日射をしっかり部屋に取り込みたい一方、夏季は日射をできるだけ避けたいものです。
そのような場合、上図のようなカーテンタイプのテラス屋根を併用することで、日射の調整もできるため、ウッドデッキをさらに快適なエリアにしてくれます。
ウッドデッキは、リビングの大きな開口部と隣接して設置するケースが多いので、このような空間があるとさらに空間の価値があがっていきます。
ウッドデッキ単体でもステキな空間を創れますが、周囲の設計に配慮することで、さらに魅力が引き立ちます。
間取りプランニングを設計と同時に、エクステリアのご相談もダイシンホームにお気軽に!