今回は、少し気が早いですが2023年度(令和5年度)の住宅に関わる補助金についての情報を先取りして、お伝えしていきます。

新築を建てる際にできれば活用したい補助金ですが、申請のタイミングなど気を付けなくてはいけない点がたくさんあります。

  

今回は、

・補助金はいくらもらえるの?

・いつ頃から検討を始めたらいいの?

・そのほか、失敗しないために注意することは?

  

このような疑問を解決できる記事になっていますので、ぜひご活用ください。

それでは、まず今回の記事の要点から抑えていきましょう。

  

  
・新築でもっともポピュラーな補助金は、環境省が行っている「ZEH補助金」
 
・23年度(令和5年度)の補助金推測額は55万円 / 戸
 
・工期にも余裕がある狙い目な一次募集は例年、ゴールデンウイーク明けに申請が始まる
 
・申請を出すためには、住宅会社の決定・間取りの確定・断熱性能や一部設備機器の仕様の確定が必要
 
・家づくりは、ご家族のタイミングなどもあり、補助金をもらうために焦ってはいけない
 

 

1. 2023年に予定されている住宅補助金

毎年、8月末に各省庁から「概算要求」というものが出てきます。

これは、来年度に考えている政策で必要な予算額を計上するものであり、この「概算要求」を読み解くことで、来年に政府が実行しようとしている政策、そして政策に伴う補助金などの制度内容案を知ることができます。

ただし、この段階はあくまで予算を要求しているだけで、確定情報ではないことをご留意して読み進めてください。

  

1-1.ZEH

昨今、新築ではもっともポピュラーな補助金として定着しており、23年度も継続される見込みが高い補助金です。

  

補助金額55万円 / 戸(予定・22年度も55万円 / 戸)
期間23年5月頃~(推測)※例年、一次募集~三次募集ぐらいまで存在するが、工期を考えると一次募集もしくは二次募集が実用的
条件※愛知県内・断熱性能をUA値を0.6W/㎡・K以下・一次エネルギー消費量の削減率20%以上・太陽光発電システムの搭載

条件に記載したUA値や、一次エネルギー消費量という専門用語がよくわからない、という方はこちらの記事でも解説していますので、合わせてご覧ください。

 

断熱 ▶ 断熱で失敗しないコツは?高断熱の効果と愛知県の最適バランスを探る!

一次エネルギー消費量 ▶ 一次エネルギー消費量とは?光熱費抑制に効果あり!住宅の省エネをわかりやすく解説

  

1-2.ZEH+・次世代ZEH+

出典:ZEH補助金について

ZEHの仕様から、さらに高いレベルの住宅仕様・設備を取り入れることで、さらなる補助金UPが見込める補助金があります。

ただし、条件が厳しくなる=住宅にコストをかけて断熱仕様や設備関係を充実させていく必要があるため、かけるコストとのバランスなどを総合的に判断する必要があります。

  

補助金額(ZEH+)補助金額:未定(22年度は100万円 / 戸)
(次世代ZEH+)補助金額:未定(22年度は100万円 / 戸)
期間23年5月頃~(推測)
条件①※愛知県内・断熱性能をUA値を0.6W/㎡・K以下
・一次エネルギー消費量の削減率20%以上
・太陽光発電システムの搭載
条件②(ZEH+)上記条件に加えて、以下3点から2つ以上を導入すること
①断熱性能等級5超える外皮性能
②高度エネルギーマネジメント(HEMSなど)
③電気自動車への充電設備・(次世代ZEH+)(次世代ZEH+)

上記条件に加えて、以下4点のいずれかを導入すること
①V2H設備
②蓄電システム
③燃料電池
④太陽熱利用温水システム

今後のことを見据えると、必要性の高い設備機器ではありますが、当然HEMSなどの機器導入に伴い、イニシャルコストも上がってきます。

ランニングコストの低減効果も見込める設備ではありますが、そこまで取り入れるかどうかは総合的に判断していきましょう。

  

1-3. 22年度のパンフレット

22年度の詳細の概要については、こちらのパンフレットをご覧ください。

令和4年度3省連携事業 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス推進に向けた取り組み

  

2.補助金を上手く活用するためのスケジュールと準備

補助金は、国の予算で運用されていることから、申請や完了報告などスケジュールが決まっています。

また、年度で運用していることから、「申請」「完了」などの節目になるタイミングは、例年おおむね同じ時期にくることが通例です。

23年度に関しては、正式な発表がされていないため、確定ではありませんが、例年通りであると推測すると、スケジュールとしては、下記の表にようになります。

  

出典:ZEH補助金について

上図は22年度でのスケジュールではありますが、21年度も数日違いで同じようなスケジュール感でした。

  

2-1.申請は5月がねらい目

例年どおりであれば、ZEH補助金は「先着順」です。

一次募集が5月中旬頃に開始されますが、このスケジュールをあらかじめ見越した逆算の行動をとれば、補助金をバッチリのタイミングで活用することができます。

まずは、例えばこの5月に申請を提出しようと思うと、何を決めておかないといけないか、を見ていきましょう。

  

2-2.補助金を提出するために決めないといけないこと

補助金は申請段階で、条件に当てはまっていることが前提となってきます。

申請の書類を埋めるために、おおむね決めないといけないことを紹介します。

 

・申請する住宅会社(ZEHビルダー登録会社のみ ※ダイシンホームは登録済)
 
・建築地の確定・断熱材の仕様とUA値の計算値の確定
 
・一次エネルギー消費量の計算値(冷暖房・換気・給湯・照明・太陽光発電の仕様確定)
 
・間取りの確定・窓や玄関ドアの大きさや性能の確定

いずれも、申請時点から変更することは変更申請を提出すれば可能ではありますが、「性能が悪くなる変更」は認められていません

そのため、例えば申請後に窓を大きく変更したいという場合、断熱性能が悪化する方向にいくため、諦めるかより性能の高い窓に変更することになります。

反対に上記以外の仕様、例えばクロスの種類やキッチンのグレードや色などは、省エネに関係ないため、申請時点で決まっていなくても大丈夫です。

  

2-3.申請を出すための逆算スケジュール

2-2で紹介した内容を確定、そして計算結果まで揃えておくことを考えると、4月頃には間取りやおおむねの仕様を確定している必要があります。

そうなってくると、打合せ回数などにも左右されますが、年明け早々ぐらいには住宅会社を決めて、間取りや土地の打合せに入らないと実質的に間に合わないと、ということになります。

補助金を上手く活用しようとすると、住宅会社をどこにするか?どこで建てるか?の目星は年内にしておくことをおすすめしています。

  

12月~1月頃:住宅会社決定
1月~3月頃:間取りや金額などの打合せ
4月頃:請負契約
5月頃:補助金申請
7月頃:着工

  

3.補助金をもらう注意点

補助金は税金で運用されていることから、様々な注意点もあります。

 

・報告義務が発生する

・スケジュールや性能・仕様に縛りが出てくる

・振込されるのは、完成後数か月経過してから

 

主だった注意点は上記の3点ですが、特にピックアップしてお伝えしたい事項としては、「報告義務」についてです。

 

補助金制度には、元々2つの目的があります。

1つは、高性能な住宅での居住性や、光熱費などの調査を行うためです。

一次エネルギー消費量の計算プログラムで、基準から20%以上の削減がZEHの条件となっていますが、この「机上で算出した数値」と「実際住んで使った数値」との乖離がどれくらいあるか?は見極める必要があります。

その数値を検証するため、居住性・光熱費などの調査・アンケートに協力する義務が発生します。

報告などは、おおよそ1年に1度程度になっており、この報告を怠ったりすると、補助金の返還請求をされることも考えられます。

 

2つ目は、日本全体で消費するエネルギーを減らしていかなくてはならないためです。

ZEH住宅は、省エネ性能の高い家であり、元々エネルギーをあまり使わなくても快適に過ごせる家です。

こういった住宅を普及させていくことで、世界的に急激に進む温暖化を抑制していくことに繋がります。

このように、補助金を受けてオトクに建てた手前、地球環境がどれだけ良くなっているか、の調査に協力が必要です(3年程度)

  

4.まとめ

まとめとしては、23年度の補助金は、おおむね22年度と同様の補助金になる可能性が高いと推測されます。

また、補助金を活用しやすいスケジュールなどもご紹介しましたが、忘れてはいけないポイントは「家族の為の家づくり」です。

家づくりの検討を本格化していくと、補助金をもらうこと、住宅の性能を上げること、が目的になってしまっている方を見ることがあります。

  

そういった視点も大事ではありますが、補助金を狙いにいくとスケジュールなども縛られてしまうデメリットも考慮しておきましょう。

補助金をもらうために間取りの検討や、焦って検討していては本末転倒です。

ご家族が家を建てる目的・嗜好、補助金のメリット・デメリット、そしてコストとのバランスを、しっかり考えて検討していくと良いでしょう

  

ダイシンホームではZEHを中心とした補助金も対応できますが、タイミングが合う方、ムリなく合わせることができる方におすすめするようにしていますので、気になる方は早めにお問い合わせください。

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