今回はトイレの選び方のポイントや、特徴を紹介していきます。

  

「タンクレスのトイレと、タンク有のトイレでどっちがいいの?」

「タンクレスって停電とか心配だけど大丈夫なの?」

「価格はどれくらい違うの?」

  

このような疑問を持っている方におすすめの、トイレの基礎的な内容をわかりやすく紹介する内容になっています。

それでは、まず今回の記事についての要点です。

  

  
・タンクレストイレは、デザイン性が良いことと連続でトイレを流すことができるメリットがある一  方、コストが高い。
  
・タンクありトイレは、コストが安い一方、タンクがどうしてもデザインを損なう原因になるため、2階のトイレに導入する方が多い。
  
・タンクレストイレは停電でも使うことができます。
  
・ダイシンホームの1階のトイレは、タンクレストイレのアラウーノZ160(S160に準ずる)が標準です。
  

   

1. 「タンクレストイレ」と「タンクありトイレ」の特徴と違い

まず、多くの方から受ける質問について、みていきましょう。

  

1-1. タンクレストイレの特徴

  

タンクレストイレとは、文字通り便器の後方にタンクがない、水道直結タイプのトイレです。

  

メリットとしては、デザイン上スッキリしていることと、短時間・連続で使っても水を流すことができることです。

タンクがないことで、見た目が良くなることと同時に、トイレを後方に設置することができ、トイレ空間が広くとれます。

また、タンクレストイレは朝など家族が連続で使用してもストレスなく流すことができるため、朝トイレや洗面が渋滞しがちなご家庭にオススメです。

  

一方のデメリットは、便座と便器が一体型になっているタイプが多く、便座の入れ替えが簡単にできないことと、機能が充実している反面コストが高いことになります。

以上のことから、タンクレストイレはトイレ空間のデザインにこだわりたい方、機能面にこだわりたい方にオススメになっています。

  

1-2. タンク有トイレ

※出典:TOTO・HP

  

一般的なタンクがあるトイレは、タンクに水を貯めて用を足した後、その水を一気に流すことで汚物等と一緒に下水へ流します。

メリットとしては、電気などを使わず水の勢いだけで流していることから製造上も安価に作れることと、便座の入れ替えがご自身でも簡単にできることです。

一方で、タンクに水が貯まり切る前に流すと、水の勢いが確保できないため、連続で使用する場合には数分の時間が必要です。

朝など、家族が連続で使用したいときにストレスになる可能性もあります。

また、デザイン上もタンクの存在感があることでトイレ空間をおしゃれにまとめにくい点もデメリットと言えます。

 

1-3. タンクレスとタンク有の違い

   

見た目のデザイン以外では、「手洗いの設置」で大きく変わってきます。

タンク有トイレは、タンクがそのまま手洗い器となりますが、タンクレストイレは別途で手洗い器を設置するため、トータルコストはタンク有のトイレに比べるとさらに高くなってきます。

ただ、小さいお子さんなどは、タンクの上に手が届かない場合もあり、タンクレスで手洗いを別途設置した方が使い勝手は良いでしょう。

   

2. タンクレストイレの ” よくある質問 ”

 タンクレストイレでよく聞かれる、または心配される内容をまとめてみました。

   

2-1.停電はメーカー問わず全機種問題ナシ

タンクレストイレでよく受ける質問の1つに、「タンクレストイレは停電時に流すことができるの?」という質問です。

結論から申し上げると「全機種で流すことができます」。

ただしメーカーや機種によって操作方法が若干異なりますので、停電時の対処法を代表的な機種でご紹介します。

  

■パナソニック・アラウーノの場合:手動レバーで流す

   

パナソニックのアラウーノの場合、カバーを外してハンドルを回すことで排水ができます。

排水が終わったら、ハンドルを回して元に戻してから便器本体に水をバケツなどで入れることで、再度使うことができます。

これは独自の排水方法「ターントラップ」という方式を取っているからできることで、陶器製のトイレでは不可能です。

   

■TOTO・LIXILの場合:バケツで上から水を入れる

出典:TOTO/ネオレスト取扱説明書

  

TOTOやLIXILの陶器製トイレの場合、単純にバケツから便器に水を入れることで流すことができます

これはタンクレストイレも、基本的なトイレの使い方としては同じで、水流を使って流していることから、このようなアナログな方法で解決します。

ごく一部の商品では、アラウーノL150のように乾電池を使って給排水を行う機種もありますが、基本的には水を便器に入れる方式が一般的です。

   

2-2.コストはタンクレストイレより高い

   

例えば定価ベースで考えると、パナソニックのアラウーノS160の定価は24.2万円(税抜)〜で、さらに手洗い器を別で設置する必要があるため、合算すると29万円〜となってきます。

一方、コストを抑えた商品を例にとると、TOTOのピュアレストQR(手洗付き)で、定価は約18.5万円〜です。

  

ダイシンホームでは1階にパナソニックのアラウーノZ160(S160と同等品)を採用していますが、2階のトイレについては安価なタイプを選ばれる方が多いです。

  

3.パナソニックのアラウーノの紹介

   

パナソニックのトイレシリーズ「アラウーノ」は、全てタンクレストイレです。

アラウーノV手洗い有タイプも、タンクがあるわけではなく、タンクレストイレに手洗い器を設置する形になりますので、トイレ本体としては全てタンクレストイレです。

パナソニックのタンクレストイレは、TOTOを抜いて市場で最も売れ筋となっており、人気となっている理由3つをみていきましょう。

   

3-1. 有機ガラス系素材の便器

  

パナソニックのアラウーノの最大の特徴は、便器本体が陶器ではなく樹脂(プラスチック)に近い素材で製造されていることです。

スゴピカ素材(有機ガラス系)という、ガラス繊維を使ったアクリル系の素材で樹脂と言っても、非常に硬い素材で作られており、座っても割れたりすることはありません。

また、陶器に比べて表面が滑らかになっていることが特徴で、汚物が表面にこびりつきにくいことが最大のメリットです。

  

  

また、樹脂で製造していることから、便器と便座の素材を合わせ、一体成型にすることができます。

一般的にトイレは陶器製、便座は樹脂製となっており、図の左のように隙間がどうしても発生し、汚れがたまりやすい「便器と便座の間」ができます。

一方で、アラウーノL150・アラウーノZ160(S160)は、図の右のように便座と便器の隙間がありません。

これにより汚れを一拭きで取れる点は、家事楽ポイントと言えるでしょう。

   

3-2. 泡で洗ってくれる(アラウーノV除く)

   

2つ目のポイントは、洗うたびに泡が出て洗ってくれることです。

泡があることで汚物のこびりつきを防止したり、小便の跳ね返りを防止する役割を担っています。

有機ガラス系素材にプラスして、泡で洗うことでさらに汚れが付着しにくくなっており、機能的でキレイを保ちやすいトイレです。

  

  

なお、この泡は中性洗剤(食器用洗剤)を使って作り出しており、約3ヶ月に1回トレイに入れることで毎回流すたびに泡で洗ってくれます。

量としては、市販されているキュキュットのような洗剤を半分ぐらい使います。

   

4. まとめ

ダイシンホームでは、標準でアラウーノZ160といって、パナソニックの標準的なタンクレストイレであるアラウーノS160に準じた商品を採用しています。

S160との違いは3つありますが、機能的にはほとんど同じにも関わらず、お買い得なコストでご協力いただいています。

インフレやウッドショックで建築資材が全体的に高騰している中ではありますが、せっかくに新築でトイレ空間はこだわりたいポイントの1つですよね。

気になった方は、お気軽にダイシンホームへお問い合わせください。

   

※S160との違い※

・大洗浄の水量:S160は3.6L / Z160は3.8L / ・eco温度設定(温水・便座温度):S160は4段階 / Z160は3段階 / ・リモコン:Z160はスティックリモコンがオプションでも選択不可

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