前回の平屋のメリットを特集した記事「2階建てよりメリット多い?平屋を検討すべき理由5つ!」でも紹介した、現場見学会の内容を改めてお伝えしていきます。

お施主様のご協力をいただきながら、開催させていただいた平屋の完成見学会のポイントを振り返っていきます。

昨今人気が高まっている中でも、まだまだ割合としては少数派な平屋です。

今回の記事では、貴重な完成現場をお借りしながら実施した見学会、参加できなかった方にも雰囲気を感じていただける内容になっています。

平屋を検討している方も、そうでない方も参考になる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

それでは、早速見学会の様子を解説を踏まえながら、振り返っていきましょう。

  

  

1. 外観・土地・駐車スペース

  

今回の平屋は、寄棟(三角形の屋根)を採用したデザインと、桁方向(棟の正面長手方向)に長く、外観としても重厚感ある贅沢な家になっています。

外観デザインは、濃いグレーで統一されており、落ち着いた仕上がりにしています。

また、今回の実邸では駐車スペースを多く取っており、合計で4台が駐車できるスペースを確保しています。

なお今回は土地面積も約167坪と、比較的広大な土地なため余裕を持った駐車計画ができています。

西尾・碧南周辺はどうしても車の移動がメインになってきますので、将来的な家族構成なども考えると3台以上あると利便性が高いですよね。

平屋では、土地に占める家の面積が多くなりがちなため、駐車場の確保を考えると、どうしても比較的大きな土地が必要です。

平屋の場合は、駐車場の数・位置もあらかじめ計画でしっかり検討しましょう。

   

1-1. 玄関ドアは引き戸を採用

    

玄関ドアは、様々な年代・シーンに配慮された引き戸設計です。

一般的には断熱や気密の観点から開き戸が多いのですが、今回は車椅子のことも想定して玄関ドアは引き戸を採用しています。

上図のように、開き戸の場合はドアの開閉に一苦労しますが、引き戸の場合は比較的ラクに移動ができます。

大きなバーがついたドアや、開口が広い3枚引き戸タイプなど種類が様々あります。

高齢の方だけでなく、ベビーカーの出し入れなどもラクなので、幅広い世代にやさしい設計と言えます。  

  

  

2. 建物の概要・内観

建物の概要をかんたんにご紹介していきます。

まず建物の延べ床面積としては、196.39㎡(約59坪)あり、平屋としてはかなり大きな設計になっています。

土地も比較的ゆったりとした土地での平屋の建築ではありますが、ダイシンホームでもこの規模の平屋はなかなかありません。

家族構成としては4人家族でのお住まい予定ですが、将来的なライフプランも考慮されて平屋を検討されました。

 

 

コラム ~ 平屋が選ばれる理由 ~

階段がないことで、将来にわたって建物を有効に使うことができます。

高齢の方でも小さなお子さんでも、階段が無いことで上下階の移動がなくなり、転倒事故などのリスクをなくします。

土地の面積や日当たりが確保できれば、平屋という選択肢は将来的にも賢い選択肢と言えます。

 

  

2-1. 廊下の設計

今回の実邸でのポイントの1つ目ですが、将来的に車椅子を使うことを想定して廊下を広く設計している点です。

   

  

上図では、車椅子の転回に必要な寸法を記載しています。

車椅子を運用する場合、通常の廊下幅(内内寸法:約78cm)では、車椅子の通過はギリギリです。

廊下を90度曲がろうとしたときには、78cm同士の廊下では途中で車椅子がひっかかるため、最低でも85cmの幅が必要になってきます。

今回の実邸では車椅子が自走しながら転回できる廊下幅を確保し、普段使いとしてもゆったり、そして将来的にも安心感の高い設計です。

  

2-2. 引き戸を採用

玄関ドアと同様ですが、室内のドアも車椅子利用を想定すると、開き戸は使いにくく開口幅も狭いことから引き戸を採用します。

車椅子で出入りが想定される部屋は、引き戸にすることで自走で出入りする際も、介助者が押して出入りする際も利便性が高いです。

要介護の段階に応じて開口幅も変わってきますが、引き戸の開口幅を広げる工事は比較的手軽にリフォームができます。

  

  

2-3. 居室には畳が丘を採用

  

居室には畳が丘という収納 兼 小上がりタタミスペースを導入しています。

大きさや収納の有無などを、自由に選ぶことができます。

今回は居室に小上がりの座れる場所として設計していますが、リビングや和室など様々な部屋に導入する事ができます。

掘りごたつなどとの組み合わせも可能なので、手軽に掘りごたつスペースを要望される方にもオススメです。

  

3. 設備のこだわりポイント

それでは、つづいて設備のポイントをピックアップしてみます。

今回取り上げるのは洗面脱衣室です。

一部画像引用:パナソニック・HP

  

4人家族ではありますが、朝に同時に洗面化粧台を使うこともあり、2連ボウルを採用しています。

将来的に車椅子になった場合も、幅の広い洗面化粧台は隣から介助しやすいこともあり、デザインに加えて機能性もあります。

  

  

4. まとめ

今回、ご厚意で完成見学会としてお借りした平屋からピックアップしたポイントを紹介しました。

新築を検討される世代は、20代~40代とみなさん健康体の方が多いですが、将来的なライフプランも考えて、平屋という選択肢も考えてみてください。

ダイシンホームではテクノストラクチャー工法を採用しており、耐震性にも優れていることに加え、平屋は2階がないことから元々地震には強い設計です。

平屋では、より長く安心して住まうことができます。

今回の見学会の実邸もぜひ参考にしながら、「2階建てが普通」という固定概念を切り替えてみても良いでしょう。

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