今回は、新築を検討する中でよく出てくる用語の1つ、「標準仕様」について深堀していきましょう。

契約する前の1つの目安となる標準仕様ですが、実は意外と “ レベル差 ” が存在し、選び方によっては割高な買い物になってしまう懸念すらあります。

 

できるだけ、インテリアやキッチン、お風呂などの設備を良いものにしたい! 設備周りをどのように選んだらいいかわからない、という方にぜひ読んでいただきたい内容になっています。

せっかくの新築です、満足度の高いコーディネートのコツをみていきましょう。

 

 
・住宅会社の標準仕様は、おおむねベーシックな内容になっており、しっかり見極めないとローコスト設備がスタートになってしまう
 
・設備機器メーカーのグレード、もしくはメーカー自体を変更してしまうと、大幅なコスト増になる可能性がある
 
・内装の仕様は意外と差があり、完成時の細かい部分、上質感に差が出る
 
・標準でグレードのいい会社を選ぶと、後々のショールーム見学等でストレスが少なく、最初の見積からのバラツキも少なく、資金計画が組みやすい
 

 

1.標準仕様とは

 

まず標準仕様とは、住宅会社が設定しているキッチンやお風呂・内装ドア・床材・クロスなどの、「当初の見積価格のベース」に設定している仕様のことです。

この標準仕様は、住宅会社によってもちろん異なり、メーカーやグレードなどで意外と差が出ます

わかりやすく比較できるポイントは、水まわり4点と呼ばれるキッチン・お風呂・洗面化粧台・トイレです。

これらのグレードによって、その住宅会社のスタート地点が変わってきます。

 

例えばダイシンホームでは、パナソニックの住宅設備機器を標準的に採用しており、キッチンはラクシーナというスタンダードなグレードの商品になっています。

ただし、同じパナソニックのキッチンを採用していても、ベーシックグレードのVスタイルというキッチンを採用している会社も意外と多くあります。

 

住宅会社を比較する際に単純に見積価格だけで比べると、安い仕様で提示されており、そもそも比較になっていない、という可能性すらあります

 

2.標準仕様からのグレードアップの実態

 

 

先ほど、もっともベーシックなグレードで初期段階の見積をされている可能性について触れましたが、打合せが進んでいくとイベントの1つとして、ショールーム見学があります。

 

ショールームに行くと、高級なキッチンが魅力的に見えますが、このように「標準のグレードから違うグレードのキッチンを選ぶ場合」、もしくは「標準以外のメーカーに変更する場合」には差額に要注意です。

水まわり設備が一番イメージしやすいため、例としてキッチンで解説をします。

 

※2022年12月時点のキッチングレード一覧

  

上記は、各メーカーのキッチンのグレードを表しています。

パナソニックであれば、上位からLクラス・ラクシーナ・Vスタイルとなっていますが、建築業界では定価だけでなく「卸値」というものが存在します。

 

例えば同じ定価であったとしても、この卸値が異なるため、グレードが変わると定価の差額以上に、価格が変動してきます

そのため、「標準的なグレードがよい住宅会社」を選ぶことが、結果的に割安にプランするポイントにもつながってきます。

 

2-1. キッチンメーカーのホームページに載っていないシリーズ

 

※2022年12月時点のキッチングレード一覧

 

上記のシリーズで見てみると、キッチンメーカーのホームページに記載されていないシリーズまで掲載しています。

LIXILの「AS」、クリナップの「KT」、タカラスタンダードの「オフェリア」などはメーカーのホームページに詳細は記載されていません。

 

しかし、ビルダー向けのキッチンとしてシリーズがしっかり「裏」で存在しているキッチンシリーズです。

これらのシリーズは、一般的には「ビルダー向けキッチン」と呼ばれるベーシックグレードのキッチンになっています。

これらのキッチンは、スタンダードなグレードに比べて、選べる扉柄が少ない・プランできるキッチンの形態が少ない・選べる機器のラインナップが制限されている、といったことの引き換えにローコストになっています。

 

 

ショールームに行って1つ上のスタンダードグレードに変更すると、定価以上の値上げになってくる可能性が高いため要注意です。 

 

なお、ダイシンホームではパナソニックのラクシーナを標準採用していますが、ラクシーナはスタンダード~中級までカバーしたキッチンになっています。

 

Lクラスに変更せずとも、高級な雰囲気を十分出せる、選べる幅が広いキッチンを採用しているため、グレード変更なしで満足できる仕様にコーディネートすることができます

 

このように、標準の時点でどのグレードのキッチンを採用しているか?をしっかり見極めることで、その後の価格の吊りあがりを防ぐことにも、ショールームでのモヤモヤも少なく、楽しい家づくりにつながるでしょう。

 

3. 内装も意外と差がある

 

出典:パナソニック・カタログ

 

キッチンを中心に水まわりを紹介してきましたが、内装でも意外と差が付きます。

内装とは、床材・内装ドア・カウンターなどの「建材」と呼ばれる、主に木材を利用した内装を彩る内装設備です。

主に差がつきやすいポイントは、床材とドアになってきますので、これらの注目ポイントをプロ目線でみていきましょう。

 

3-1. 床材のラインナップと基材

出典:パナソニック・カタログ

  

床材を選ぶときの注目ポイントは、色の豊富さと基材の種類です。

表面的な色の好みに合うラインナップがたくさんあることは、内装の雰囲気を考えるときに大事なポイントですよね。

 

ダイシンホームではパナソニックのベリティスフロアーを採用し、全12色から価格変更なく選ぶことができます

さらにプロの目線から、もう1つ大事なポイントは床材の「基材」です。

基材とは、床材自体を構成する素材のことで、この基材は大きく分けて2種類あります。

 

出典:パナソニック・カタログ

 

1つは、合板です。

合板の特徴はコストは高いものの、寸法狂いや湿気による変化が少ない基材です。

細かく言えば、合板でも針葉樹合板とファルカタ合板の2種類がありますが、針葉樹合板は主に各メーカーの高級シリーズに採用されています。

 

出典:パナソニック・カタログ

 

 

もう1つは、チップ素材です。

これは木材や廃材を細かく粉砕した素材を専用の接着剤などで固めた、チップ素材です。

チップ素材の特徴はコストが安いことと、意外と強度が高いこと、湿気や乾燥で比較的影響を受けやすく、変化が大きくなりがちな素材となっています。

無垢材に比べれば、変化はかなり少ないものの、床暖房を採用する場合などに使えないこともあります。

 

3-2. ドア本体の材質差

ドアや、そのドア本体を支える回りの枠材も、実は構造や素材で差が出てきます。

「完成してしまうと分からないポイント」の1つでもあり、意外と注意が必要なポイントです。

ドアは湿気や温度差によって、ドア本体が反ったりする現象があります。

 

例えば冬場にリビングは暖房して、加湿器などを焚いている状態、一方ドアの裏側である廊下は暖房も何もされていない状態の場合、温湿度の差でドアが一時的に変形することがあります。

昨今の新築では高断熱が進んでいることから、昔に比べてこういった話は少なくなっているものの、メーカーの担当者さんからは他の工務店さんで未だにあることを聞きます。

 

出典:パナソニック・カタログ

 

パナソニックのドアは内部に反りや変形を防止する「ハニカム構造」になっており、他メーカーのドアに比べて変形が少ないことが特長です。

また、表面シートに「樹脂シート」を採用していることから汚れやキズに強いこともポイントです。

出典:パナソニック・カタログ

 

一般的に建材メーカーの商品ではドア表面は「紙シート」が多く、汚れが染み込みやすかったりキズが比較的付きやすい素材を使っています。

樹脂シートは手で破ることができない強度がありますが、紙シートは普通の紙を破る感覚で破ることができる程、強度に差があります。

 

ドアは毎日さわったりするため、手垢がつきやすい部分でもあったり、小さいお子さんが落書きしてしまったりする部分でもあるため、キレイを長持ちさせるには、このような品質でもよい表品を標準採用している会社がおすすめです。

 

4. まとめ

 

 

このようにキッチンのグレードや、床材や内装ドアの質の違いについて紹介してきました。

ただし、これはあくまで ” わかりやすいところだけ ” を抜き取って解説しています。

住宅は数万点の部品で構成されているため、ここで紹介した部分は一部分にしか過ぎません。

 

このような細かい点の積み重ねであるため、標準仕様の差は住宅本体の価格差に直結してきますが、住宅設備や素材は「価格に比例」します

「安物買いの銭失い」にならないように、慎重に家づくりをすすめるための参考にしてもらえれば幸いです。

 
ダイシンホームでは今回紹介した設備以外に、外壁に40年耐久の光セラを採用していたり、「標準でイイモノ」をご提供していますので、気になった方はお気軽にお問い合わせください。

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