主寝室は8帖+ウォークインクローゼットでOK、と思っていませんか?

  

今回は間取りを検討している際に、よく聞かれる主寝室の大きさ(帖数)の目安や、新しい生活様式に対応した主寝室の設計に関するポイントを紹介していきます。

また特に寝室ならでは、の設計におけるポイントで注意しておきたい点もお伝えしますので、ぜひ間取り検討の際に取り入れてみてください。

 

それでは、今回の記事のポイントです。

 

  
・ベッドのサイズにもよりますが、” 寝るだけ ” で良ければ6~7帖あれば十分
  
・収納は豊富に、使いやすいような棚・ハンガーパイプ等をあらかじめ作っておくことが大事
  
・在宅勤務用に、主寝室を書斎と兼ねる場合は備え付けのカウンターがおすすめ
  
・「夫婦の寝室を分ける」ことには抵抗がある方も多いですが、意外とメリットもある
  
・主寝室の設計で気を付けたいポイントは、照明の位置と光量・色、そして照明類のスイッチの場所です
  

  

1. 主寝室の大きさは6帖~でも大丈夫

要望を伺っている際、主寝室の大きさの希望では「8帖~12帖」と幅があります。

どうしても「6帖にベッドを2個置くと窮屈では?」と思う方が多い様で、8帖以上を希望される方が多い印象ですが、シングルベッドを2つ置くだけであれば意外と6帖でも問題ありません。

※ダイシンホーム作成

6帖にシングルベッド2つを配置してみた図がこちらです。

このようにシングルベッド2個とナイトテーブルを配置しても、6帖でおさまることが分かります。

  

1-1. ベッドの置く位置は重要

ただ、部屋がコンパクトになってくると注意点も出てきます。

 

それはベッドの位置を事前に決めた上で、収納の位置・収納の建具の選択をしなければなりません

ベッドの位置を考えずに壁付けの収納を設置し、さらに折戸を採用した日には、ベッドで収納戸が開かない…といった事態が考えられます。

  

※ダイシンホーム作成

このように同じ6帖の主寝室でも、ベッドを置く位置を考えずに収納が配置されていると、扉を開けたときに干渉する・立って扉を開ける場所が窮屈、といった事態になります。

廊下からのドアの開閉、位置、全体の間取りを考えた上で家具の配置計画も主寝室は特にこだわりましょう。

ココがしっかり煮詰まっていないと、せっかくの新築にも関わらず、毎日使う場所でストレスがたまってしまったり、家具配置で悩んでしまったりします。

  

2. 主寝室の収納は壁付け型 or ウォークイン型

主寝室の収納タイプは大きく分けて2つ、折戸などの建具で隠すタイプの壁面に沿った収納と、部屋のようになっているウォークインタイプです。

今回はそれぞれの収納タイプを選ぶ上での、メリットとデメリットをみていきましょう。

  

2-1. 壁付け型のメリットとデメリット

出典:パナソニック・カタログ

壁付け収納のメリットは、建物全体の大きさを抑えることができることです。

収納に用いる面積を最小限にすることで、トータルの建築費用を抑えることにつながります。

寝室におすすめな壁付け収納は、衣服が掛けやすい奥行60cmがおすすめです。

 

隠すための建具は、開閉したときにモノが取り出しやすい折戸が主流ではありますが、家具配置などによっては、引き戸(2枚引き違い・3枚連動引き)という選択肢もあります。

 

一方で、季節モノの家電(扇風機)や雛人形など、大きなモノを置く場所を考えておく必要があり、趣味などで大きなモノが多い方は避けた方が良いでしょう。 

 

2-2. ウォークイン型のメリットとデメリット

ウォークインタイプのメリットは、何と言っても収納量の多さです。

衣服をかけるだけでなく、大きなモノまで整理できる収納力は、壁付けタイプに比べて優れています。

新築での憧れの設備として例年上位にあがってくるウォークインクローゼットですが、注意点は面積を取る分、建築コストがあがってきます。

みなさん、憧れではあるもののコストは極力抑えたいですよね。

ダイシンホームでは、単純なウォークインクローゼットだけでなく、間取りに応じて廊下と併用したりする等、コンパクトな設計になるようなご提案も行っています

  

3. 在宅勤務をする方向けの主寝室設計

昨今は長引くコロナ禍の影響で、在宅勤務を通常とされる方も増えてきています。

  

3-1. ZOOM・Teams会議が多い方は主寝室+カウンター

会話をする仕事が多い方は、どうしてもダイニングなどのオープンスペースだと、パートナーのストレスになる場合も想定できます。

独立した書斎を設けることができない場合は、寝室を活用するとよいでしょう。

家具デスクを設けるのも良いですが、造り付けのカウンターを配置しておくと、在宅ワーク以外にも様々な使い方ができることや、デザイン以上もスッキリ納めることができるため、カウンターがおすすめです。

  

3-2. 主寝室にデスクを設計した事例

ダイシンホームで、寝室にデスクカウンターを設置した事例の紹介です。

碧南市の源氏神明町の物件では、寝室にウォークインと併設する形で備え付けのデスクを設けています。

ホワイトを基調としてシンプルなデザインで統一された家ですが、ブラック色をアクセントとしており、ワークスペースの窓もブラックにしています。

シンプルに設計しておくことで、その時々の用途に応じて使用用途の幅が広がります

また、空調・換気の観点から建具は設けていませんが、在宅勤務など長い時間滞在するスペースの空気質も予め考えておきたい部分です。

  

4. 夫婦で寝室を分けるメリット(程よい距離感)

寝室を設計する上で、意外と盲点であるポイントに少し触れてみたいと思います。

夫婦で1つの寝室という固定概念に捉われず、それぞれ寝室を分けるという選択肢も、状況によっては効果的です。

  

例えばトヨタ系の方で多い、夜勤・日勤シフトの方でパートナーと生活リズムが異なる方や、寝る前に読書をしたり自分のペースで過ごしたい夫婦にはおすすめです。

特に子育て中の奥さんなど、1人になってボーっとする時間・スペースを設けることも大事ではないでしょうか。

必ずしも全ての方におすすめできる内容ではありませんが、状況によっては寝室を分けることも考え方の1つとして如何でしょうか?

完全に仕切るのに抵抗がある場合、両側から使えるウォークインを挟んで、それぞれの部屋を設計するのもおすすめです。

  

5. 主寝室では照明とスイッチの位置がポイント

寝室における設計上の基本的な注意点は2つです。

  

1つがダウンライトがベッドの上にこないこと、です。

また照明の色も、眠りの深さなどに影響を及ぼすため、寝室の照明は温白色~暖色がおすすめです。

就寝の2~3時間前に暖色系の色で、照度(明るさ)を落としておくと、眠りに入りやすいとも言われています。

  

そして2つ目が、ベッド付近の照明スイッチです。

寝ようと思った時にわざわざドア付近まで行って照明を切りに行くのは面倒で、睡眠のペースが崩れる懸念もありますよね。

枕元に照明の切り替えができるスイッチがあることで、スムーズに睡眠に入ることや、起床時のあかり調整もラクにできます。

 

6. まとめ

ここまで寝室にまつわる、設計上の注意点や考え方を解説してきました。

寝室は1日の約3分の1の時間を過ごす部屋であり、しっかり考えられた設計をすることで快適な睡眠に直結していきます。

寝室は家族ごとでの考え方をしっかり反映させた方が良い場所でもあり、ライフプランや価値観まで考慮しながら間取りのご相談を承ります。

ぜひダイシンホームまで、お気軽にご相談にいらしてください。

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