今回は、新築後にメンテナンスが必要になってくる部分の中でも、もっともコストもかかる外壁について見ていきましょう。

どうしても新築の時は、建物金額が自分たちの予算内に納まるかどうか?で考えがちですが、住宅ローンでかかる金額以外のコストに注目しましょう。

住み始めてから掛かるメンテナンスコストもしっかり考えないと、” お買い得な安い家 ” を買ったつもりが、実は長い目で見ると ” 高い家 ” だったなんて言うことも。

外壁ではそれがよく当てはまるため、要注意のポイントです。

それでは、今回の記事のポイントを冒頭にお伝えします。

  

  
・外壁は定期的な塗り替え・コーキングの打ち替えが必須です
 
・新築時の仕様でメンテナンス周期が変わってくることと、新築時に将来的に必要なメンテナンス計画も考慮しておくことをオススメします
 
・タイル外壁などもコーキング処理などが必要になってくることが多く、また構造躯体にかかる重量も考慮されているか?は確認が必要
 
・ダイシンホームではサイディング外壁の最上位グレードである光セラが標準仕様 
    

    

1. 外壁(屋根)は定期的に塗り替えが必要

出典:KMEW資料

  

建築に使われる外壁は様々な種類がありますが、ほぼ全ての外壁でメンテナンスが必要です。

現在新築で主に使用されている外壁は、サイディング外壁(窯業系=ようぎょう)といってセメントに木片チップ等を混ぜ合わせて、窯(かま)で高温で固めた素材です。

  

他には…、

・ガルバリウム鋼板を使った金属外壁

・RC造で多いコンクリート打ちっぱなし

・コンクリートをブロック状にして構成する外壁(ヘーベルハウスが有名)

・タイル外壁

  

主には、このような外壁の種類がありますが、いずれの外壁もメンテナンスが必要になります。

タイルでもタイル自体は経年変化のない素材でも、つなぎ目などに使っているコーキング(=シーリングと同義語)などの打ち替えが必要な場合もあります。

また、タイルは耐久性が高い一方、重量が重く構造躯体へ負担が大きく、耐震上不利になります。

タイルを採用している会社では、タイルの重さまで考慮して構造計算(許容応力度計算)までしているか?は確認した方が良いでしょう。

  

1-1. メンテナンスしないとどうなる?

ちなみに、外壁の塗り替えなどを行わずに放置しておくとどうなるか?

答えは「壁から雨漏りして躯体を劣化させる恐れがある」からです。

もちろん、外観上の問題や外壁自体の劣化が進んでいきますが、それがもたらす最終的な影響は雨漏りです。

  

外壁も劣化が進むとヒビが入ったり、コーキングが痩せてくると雨が侵入してきます。

外壁内部は防水紙などで処理がしてあるため、すぐに構造に達することはありませんが、それでも雨漏りは知らぬうちに進行していくと被害が大きくなったり、地震の際の弱点にもなりえるため、外壁の定期的なメンテナンスは重要です。

  

1-2. 将来的なライフサイクルコストも考慮しましょう

出典(拡大版):KMEW

  

次に大事なポイントは、新築を建てる際に将来的に掛かってくるコストも見越して検討することです。

  

上図は、外壁メーカーのKMEWが試算したイニシャルコストにランニングコストを加算した差を表した図になっています。(外壁面積149㎡の2階建てのモデルケース)

一番左に記載されている外壁「光セラ+スーパーKMEWシール」は、もっとも高額かつ高耐久な外壁で、新築時のコスト目安は363~347万円となっています。

しかし30年間、メンテナンスコストはほとんど掛かっていないことが分かります。

なお、値段の「光セラ」の中での値段の違いは、コーキングの仕様の差です。

  

一方、「親水コート」は、新築時のコストは264~314万円となっており、「光セラ」に比べて約80万円安く済みます。

しかし、親水セラの外壁はいわゆる ” 一般的な外壁 ” になるため、10年毎に塗り替えが必要になってきます。

1回の塗り替え費用が、足場代・塗装代・コーキング代などで約105万円となっており、1回目の塗り替えで「光セラ」のイニシャルコストを超えてきます

  

「安い外壁」にしたつもりが、ランニングコストを考えると、逆転してしまう例です。

このように、新築時に予め将来的にメンテナンスでかかる費用も見越して考えないと、「安物買いの銭失い」になりかねません

  

2. 光セラ外壁は光で汚れを分解する外壁

つづいて、今回高耐久の外壁として取り上げた「光セラ」について、特徴をわかりやすく解説していきます。

「光セラ」の特徴を、一言で言うと「汚れを分解して雨で汚れを落としやすくする素材」です。

出典:KMEW

  

まず外壁にホコリなどの汚れが付着しますが、日光(紫外線)が当たると化学反応で付着力を弱めます。

  

出典:KMEW

  

つづいて分解された汚れはまだ外壁上に残っていますが、分解されていることで雨で落ちやすくなっています。

特に効果が高いポイントは、表面の光触媒コートが水に馴染みやすい素材で、雨水が汚れの下に入り込んで浮き上がらせて、汚れを落とします。

また、北側や夜間、施工された直後などの光触媒の効果が働きにくいと思われる箇所も、SiO2(シリカ)という成分の働きにより、親水性をしっかり発揮します。

  

2-1. コーキングは2種類から選ぶ

出典:KMEW

  

そして、サイディング外壁そのものも大事ですが、外壁材の間のコーキングのメンテナンスも大事です。

コーキングの打ち替えのみであれば、外壁の塗り替えよりコストは大幅に削減できますが、定期的にメンテナンスが必要になります。

これを怠ると、外壁の間から雨水が侵入したりするため外壁材だけでなく、コーキングにも注意を払ってメンテナンスの時期を見極めることが大切です。

表面にヒビが入ってきている場合は、紫外線などで硬化劣化が進行していますので、見えないところでコーキングが切れている可能性があります。

将来的なメンテナンスコストを削減するのであれば、こういったコーキングも良いものを選んでおくと良いでしょう。

  

3. ダイシンホームでは40年塗り替え不要の光セラが標準

出典:KMEW

  

さて、肝心のダイシンホームの標準仕様では、今回紹介してきた「光セラ」が標準仕様となっています。

また、光セラの中でも上位グレードである「光セラ18」を標準採用しており、塗り替え不要期間は40年!

これにより、お客様の長期にわたるメンテナンスコストを最小限に抑えることができるメリットがあり、ダイシンホームでは初期コストだけでなくランニングコストもオトクな住宅を提供していきます。

建物や土地の総費用で比べがちですが、このような将来的なコストも加算して住宅会社を比較することがオススメです。

   

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