今回は、平屋を考えている方の悩みの1つでもある外観について、ワンポイントアドバイスを紹介していきます。
平屋と言えば、倉庫みたいな家、もしくは昔の文化住宅みたいにならないか心配、という方もいらっしゃいます。
平屋でダサくならないように注意する点を解説しますので、平屋を検討している方はぜひご覧ください。
まずは、今回の記事の要点から見ていきましょう。
・平屋をダサくしないためには屋根を大きく魅せる設計が大事で、片流れ屋根 or 切妻屋根がおすすめ ・窓の配置・大きさについても配慮が必要で、引き違いの窓でなくFIX窓や縦すべり窓を活用する ・ファサード(家の正面)をスッキリさせることで、スタイリッシュな印象が出る |
1. おしゃれな平屋を作るためのコツ① 屋根
おしゃれな平屋を設計するコツとしては、屋根を大きく設計することです。
屋根が大きく見えると、家全体に重厚感が出て安っぽい印象にはなりません。
平屋は、2階がないため高さが確保できないことから、重厚感を出すためには屋根を大きく見せるか、ファサード(家の正面から見た外観)に対して横長な設計にする必要があります。
ファサードに対して、横長に設計することは土地の広さであったり、コストといった各種条件で難しい場合が多いです。
そのため屋根設計で大きく見せると、同じ床面積でもどっしりした平屋になります。
1-1. おすすめの屋根形状は片流れ屋根か切妻屋根
そこでおすすめの屋根形状は、片流れ屋根もしくは切妻屋根です。
画像引用:KMEW・施工事例
片流れ屋根とは、屋根面が1面のみでいづれかの方位に傾斜が付いているシンプルな屋根です。
太陽光発電がたくさん載る屋根として、機能的にも有用性が高い屋根ですが、デザイン上もシンプルモダンな印象になり人気が高くなっています。
その土地の接道(道路と土地がどこで面しているか)方位によっても変わってきますが、一般的には正面から見た時に屋根が手前側に下りているデザインになっているとカッコよく見えます。
一方、切妻屋根は左右同じ傾斜角度になっている、ハの字型の屋根です。
画像引用:KMEW・施工事例
昔からもっとも雨漏りなどに対しても強く、合理的かつデザイン性も不変な人気がある屋根形状です。
切妻屋根の場合、ファサードから見たときに屋根を正面から見る外観でも、屋根を横からハの字型で見る外観でもおしゃれに仕上がります。
太陽光発電などで方位と、間取りおよび接道の関係にあまり左右されず、おしゃれな外観を創りやすい屋根形状とも言えます。
1-2. 太陽光発電の容量も切妻屋根1面で十分
画像引用:KMEW・施工事例
平屋の話から少し外れますが、太陽光発電は昨今の電気代の高騰を受けて、もはや必須設備とも言えます。
しかし、平屋で外観を考えた時、北向きの土地で片流れにすると、太陽光発電が全く載せられない家になります。
太陽光発電を重視する方であれば、切妻屋根にするといった方法がありますが、片流れ屋根に対して約半分の面積しかパネルを載せることができません。
しかし、最近は発電効率も上がっていることや、必要以上に売電量を稼ぐ必要もないため、切妻屋根の1方向のみでも十分です。
2. 窓の位置・形にこだわるとおしゃれに仕上がる
画像引用:LIXIL
これは平屋に限らず、2階建てでも同じようなことが言えますが、窓は家の外観から見た時にはいわゆる「アクセント」になるわけです。
一般的には、「引き違い窓」と呼ばれる窓が使い勝手やコスト面からも有用ですが、ファサードに引違い窓を配置しない方がよいでしょう。
それであれば、どんな窓の種類がおすすめか?そのあたりを解説していきます。
2-1. ファサードにはFIX窓・縦すべり窓がおすすめ
画像引用:LIXIL
FIX窓とは、開けることができない固定の窓のことを指します。
開けることができないため、そこから外に出る必要がある場所には当然適していませんが、外観のアクセントとしては非常に有用な窓です。
FIX窓はサイズオーダーなどもできるため、サイズの変更も比較的自由自在にできるため、外観にマッチする形にアレンジすることもできます。
また、四角い形状だけでなく、丸形といった変わった形にも対応できるので、デザインによって窓の形状も変化させると面白いです。
また、開けることができないデメリットに抵抗がある方におすすめの窓は「縦すべり窓」です。
画像引用:LIXIL
縦すべり窓は、軸が縦方向に入っており、その軸を回転させると窓が外側にせり出して開く仕組みになっています。
この窓は、縦長でスタイリッシュな外観に仕上がりやすく、また風を取り込みやすいというメリットもありますので、設置する場所に応じて、縦すべり窓も採用してみるとよいでしょう。
3. ファサードをスッキリさせる
ファサードとは、家を正面から見た時の外観を指す建築用語ですが、家の正面を「スッキリ」させることは大事です。
特に平屋でファサードに窓を多く配置すると、デザイン性を高めにくく少し安っぽい印象が出てしまいます。
そのため、平屋ではファサードから窓が見えないような設計にすると、スタイリッシュな印象が出ておすすめです。
3-1. スッキリさせるためのコツ
画像引用:KMEW・施工事例
窓をなくすと言っても、建築基準法上の規定では居室に窓は設けないといけません。
道路に面している部分に部屋があれば、窓が出てくる可能性はありますので、全くなくすことは難しい可能性があり、普段の生活においても不便になってしまいます。
その際に、窓はパッとみたときに高さや幅、間隔、左右のバランスが揃っていれば、必ずしも窓が全部ない状況までは不要でしょう。
また、バランスが取れない際には、外壁を少し延長させたり同じ素材で壁を作ってみたりすると、スマートな印象にもなります。
エクステリアとして「塀」を設けてもよいですが、それだけだと窓を隠したりスタイリッシュな印象までは、なかなか創り出すことが難しいです。
4. まとめと平屋風モデルハウスのご案内
平屋の外観を整えるための、もっとも重要な3つのポイントを紹介してきました。
冒頭でご紹介したポイントをもう一度復習としてご覧ください。
・平屋をダサくしないためには屋根を大きく魅せる設計が大事で、片流れ屋根 or 切妻屋根がおすすめ
・窓の配置・大きさについても配慮が必要で、引き違いの窓でなくFIX窓や縦すべり窓を活用する
・ファサード(家の正面)をスッキリさせることで、スタイリッシュな印象が出る
平屋は意外と、外観の設計、そして間取りの構成が難しいのですが、ダイシンホームでは建築家とのコラボ企画も推進しており、熟練の建築家に格安でプラン検討、そして耐震等級3のテクノストラクチャー工法による家づくりができます。
4-1. 平屋風モデルハウスを公開
ダイシンホームでは、碧南市福清水町(当事務所から歩いて行ける距離にあります)に、平屋“風”モデルハウスをオープンしました。
▶詳細はこちら:碧南市福清水町A棟
1階に寝室があり、2階には子供部屋のみで将来的には1階だけで生活が出来てしまうような間取りの家です。
平屋を考えている方、また平屋を建てるだけの土地はないものの、平屋に憧れを持っている方はぜひお気軽にご見学にお越しください。
予約については、下記のフォームより。